SESっていう働き方について、ずっと「なんか変だな」と思いながら働いてきました。
でも、その違和感が何なのか、はっきり言葉にすることはできなくて。
日々の業務に追われて、見て見ぬふりをしてきた部分もあると思います。
ある日ふと、
「もし自分がこう感じてるなら、他にも同じように感じてる人がいるんじゃないか」
と思ったんです。だったら、一度ちゃんと書いてみようと。
これは、誰かを責めるための文章ではありません。
「SESはダメだ」と言いたいわけでもないし、業界をどうこう言いたいわけでもない。
ただ、自分の中でずっと引っかかっていたことを、整理して、記録しておきたかった。
それが、はじまりです。
書いてるのは、現場歴20年以上のただのエンジニアです。
受託、自社、常駐──いろんな働き方をしてきました。
今も現場の中にいて、言葉を探しながら働いています。
バカ正直なのが唯一の取り柄なので、なるべく自分に嘘をつかない文章を書こうと思っています。
今後の予定(おしながき)
この記録は、以下の章立てで進めていく予定です。
書きながら増減する可能性もありますが、ひとまずの構想としてご紹介します。
- 第1章:SESの本質は労働者供給ビジネスである
仕組みとしてどう動いているのか、なるべく冷静に整理します。 - 第2章:契約構造と現場実態のズレ
契約と実態がかみ合わないこと、よくありますよね。 - 第3章:「案件ガチャ」とキャリアの向き合い方
選べない働き方の中で、自分なりに積み上げる難しさ。 - 第4章:多重構造と“見えにくい責任”の正体
誰がサポートしてくれるのか、分からないまま働く日々。 - 第5章:“信頼”が通貨として機能しない世界
「会社に所属しているのに、会社の実感がない」感覚の正体。 - 第6章:SESと偽装請負のグレーゾーンをどう捉えるか
法律と現場感覚、その間にあるグレーな現実。 - 第7章:SESで生き抜く戦略、あるいは見切りの判断基準
残る?抜ける?留まる?──その見極め方の話。 - 第8章:それでも、俺たちはどう生きるか
ちょっと先を考えたい。そんな終章になる予定です。
今はまだ手探りですが、
ひとつずつ、言葉を積み重ねていこうと思います。
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